ダンゴ虫は不憫(ふびん)だ
ダンゴ虫は頑張ってる。
そう、あのジメジメした土の上、落ち葉の下にいる昆虫のダンゴ虫だ。
虫と言っても飛べない不憫な存在でもある。
おまけに女の子には「気持ち悪〜い。」なんて言われる。
ますます不憫だ...。
色も地味だ...不憫だ...。
攻撃されると丸くなって耐えるだけ、反撃する手段がない...不憫すぎる...。
昆虫採集をする子供たちにも虫なのに無視される...そんなとこも不憫だ。
でも、皆さんは知っているだろうか?
森や林の生態系はダンゴ虫無くしては成り立たない。
ダンゴ虫は落ち葉を食べる。
そしてその排泄物を微生物が分解して、栄養価の高い土が生まれる。
それが動植物の糧となるのだ。
つまりダンゴ虫はエライのだ。
でも嫌われる...とんでもなく不憫だ...。
環境問題を考える上でも、ダンゴ虫は役に立ってる。
また、一切人に危害を加えない。
でも、子供にもて遊ばれたりする。
それを見たお母さんは「汚いから触っちゃダメ!」なんて言う。
ここまで来れば不憫界の金メダリストだ...。
一方、ハムスターは数年前からペット界の新人王だ。
『とっとこハム太郎』なんてスゴク人気があった。
ミニモニなんか、『ミニハムズ』なんてのもあった。
まっちゃんも3年程前にハムスターを飼っていた。
寿命がきて、とある公園の植え込みに埋めてやった。
今でもまっちゃんはお墓参りに行っている。
ダンゴ虫に比べたらメチャクチャ幸せだ。
全然不憫と違う。
でも昨夜NHKでたまたまダンゴ虫の生態の番組が放送されていた。
寿命は約3年だそうだ...不憫だ...って...えっ!!!!
ハムスターの寿命は約2年...。
ハムスターの方が...不憫じゃないですか!
まっちゃんが「納得でけへん!!!!」って言ってた...。
まっちゃんも...不憫だった...。