BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

オーヴェルジュ

最近よく耳にする『オーヴェルジュ』。

常に新しい物を求めブームを作っていくメディアの努力は大したものだと思います。

しかし、何でもかんでもやたらと『横文字で表現したら流行る・ウケる』って感じが目に付きます。

日本の文化が躍らされ過ぎではないでしょうか!

『オーヴェルジュ』もその代表的なもの。

『宿泊施設付のレストラン』を指す言葉ですが、メディア、特に女性向け雑誌に多く見受けられます。

先日夕方のテレビ番組でも特集をやっていました。

海の見える高台に建設されたリゾートホテルのようなもの、主に観光地などに多いようです。
そしてその中に江戸時代から続く和風旅館も紹介されていました。

いわゆる『料理旅館』です。

部屋の造りも、窓からの景色も風情があり、檜の露天風呂、料理のメインも海の幸の船盛り。
実に和風一色。
結構なものです。
泊まってみたい宿だとそこまでは思っていました。

しかし、次の瞬間!
私はその宿が嫌いになりました。

玄関の横に大きな幟があり、

「日本の情緒を思い出すオーヴェルジュの宿」と書かれてあったのです。

はぁーっ!!!!????

「オノレが日本の心を忘れてるんとちゃうかーっ!」

何で「日本の情緒を思い出す料理旅館」って書けないのかーっ!

経営者の方々も大変なのは理解できますが、ちょっとメディアが『オーヴェルジュ・オーヴェルジュ』って騒いだら、自分のやっていることが何であるかを忘れて、ホイホイ流行に便乗しようとする姿勢は好きになれません。

同じようなもので、最近やたらと『○○ダイニング』というお店が目に付きます。
もちろん洋食のお店には何の違和感も持っていないのですが、

『ラーメンダイニング』 『和風ダイニング』 『お好み焼きダイニング』 とか多いですよね。
元力士の若花田のちゃんこ鍋店は

『ちゃんこダイニング 若』 とか言うそうですね...。

もう何も言えません...。

決して私は洋風のものが嫌いなわけではないのです。
ただ、流行だからといって、横文字の名前が何となくカッコイイ感じがするからといって、

欧米スタイルを日本文化のものに覆い被せるのは見苦しい感じがします。

ちょっとヒンシュク買うかもしれませんが、あえて言いますと、女性、特に若い女性がそういうものに影響を受けやすいと思います。

また、男性はそんな女性の機嫌をとることしか考えていません。

バカな女と、アホな男...。

日本の文化はどうやって守ればいいのでしょう...。