BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

美味しい蟹の見分け方

昨日は蟹ミソをたっぷり食べた日記でした。

幸せな話でした…。



ところで、美味しい蟹の見分け方について私の知る限りのことをお話します。

とは言っても、産地で取れたての高額なものの話ではありません。

由緒正しい

『お金持ちでない人々のための蟹選び』

です。




まずは、『カニビル』

道頓堀のカニ道楽のビルじゃありませんよ。

蟹の甲羅や脚に小さな丸いものがついていますよね。

アレのことです。

ただ、香港上海銀行の本店ビルの通称は『蟹ビル』だそうです。

カニビルが多いほど身が詰まったカニと言うことです。



ここで言うカニビルとは環形動物ヒル虫類(ヒルの仲間)のカニビル、その卵のことです。

つまり『カニビル』って虫がいて、その卵も『カニビル』と呼ばれていることになります。

この虫は魚には寄生するそうですが、カニには寄生することはなく、茹でても無害だそうですので、ご安心ください。



蟹は脱皮をします。

だから脱皮をしてから次の脱皮までの時間が長いほど、カニビルが多く着いていることになります。

脱皮はその生物にもよりますが、もの凄いエネルギーを消費するものです。

若い女の子が

「キャッ!体重が1キロ減ってる♪」

なんて軽いもんじゃありません。(ちょっと水分摂ってないだけ違う?)



彼女達には別の意味で脱皮して欲しいものです...。



だいたい、脱皮中に他の生き物に襲われるとどうしようもないですから

そういう意味では命がけでもあります。


ですから、脱皮に費やすエネルギーが必要なため、身は細ってしまっている訳です。

一見、綺麗な甲羅が目を楽しませますが、中身はスッカラカンな訳です。

身は少なく、疲れ果てた肉ですから味も悪いのですね〜。

また、カニビルは日本海産の証明でもあります。




次に、カニの爪。

これが大きいほど美味しい。

と言うのも、カニは食料を求めて争いをします。

だから大きな爪、つまり力の強いカニほどその争いに勝って、より多くの食料をゲットしていることになります。




その次は冷凍カニの良し悪しの見分け方。

実はこれが難しい…。

よく、


「重いものが良い!」


と言う人がいますが、それは生の場合。

冷凍物ではそうとは言えません。

それは、実は身が痩せているのに甲羅の中の水が凍っていて重たくなっている場合があるからです。


ではどうやって見分けるのか?

それは…

裏を見てください。

カニの胴体はそれぞれの脚の筋肉に沿って放射状に形成されています。

その部分が真っ白ではなく、ほんのりピンク色だったら身が詰まっている可能性大です。

痩せているカニはその部分の身が少なく甲羅裏側の色しか見えません。

身が詰まっていると身の外側の赤い膜、そうカニカマボコのように赤い色の部位が甲羅にくっつくのでそういう色に見えるのです。




そして最後に、ズワイガニと紅ズワイガニの違いについて。

って…。

ところで、皆さんは紅ズワイガニって知っていますか?

形はほぼズワイガニと同じですが、

味も生態もまったく別のカニです。

茹でていないのに甲羅の色が裏も表も赤いので、その名も紅ズワイガニです。


たまに、

『産地直仕入』なんて立て看板置いて、国道で売っている軽トラの業者が、

『3ハイ ¥1000円』

なんて売ってますが、それは紅ズワイガニと言って間違いないでしょう。


味はズワイガニより水っぽく味も落ちます。甘みはズワイガニよりあると言われていますが…。

境港の観光客向けの店では、手のひらくらいの大きさの甲羅の物が3〜5ハイくらいで千円ほどで売られていましたよ。

あんまりカニのこと知らない人は、


よく騙されます。


見分け方は実は簡単!

先程も書きましたが、茹でてないのに赤いのです…

裏も!!!!

詳しくはこんなサイトも…

http://www.sakaiminato.net/site2/page/suisan/conents/report/benitozuwai/



皆さんが、よいカニに出会えますように…。



いったい、私は何を書いているんだろう。