縁蛸マスター初出演−3
西側の国の最高級の宝飾店やデパートを貸切って
家族で買い物をしている人々を見たら、
「サウジアラビア人や!しかも王族や!」と思うのは、
私だけでしょうか!
実際そういうことするそうですよ...。
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さてさて、NHKの番組の特集に出演することになり、
自宅でインタビューを受けた後、空テナントがある商店街に向かうことになった
のですが、仕方なくNHKの要望通り、
『オッサン臭い服装』で出かけることになったマスターでした...。
NHKはディレクター、カメラさんそして音声さんの3人、そして私の計4人。
車で移動します。
セレッソ大阪の本拠地である長居競技場のそばです。
やがて、目的地かと思われたとき、車はJR阪和線『鶴が丘』駅で止まりました。
私:「あれっ、確か長居駅だと思ったけど...。」
するとディレクターが、
「次の駅が長居です。一駅電車に乗ってください。」
「えっ!」
と思った瞬間、ディレクターは私の前に切符を差し出しました。
なるほどね...
電車で現場に行ったように見せる訳ですね。
他のテレビの取材もそうなんですが...
テレビの取材って、打ち合わせや連絡なしで、
イキナリ振ってこられる
ことが多いんですよ...。
もちろんタレントの場合は違うと思いますが...。
なかなか、アドリブも要求されたりするんですよ!
電車の中にもスタッフは同行します。
他の乗客は、
「なんだろう...?」といった表情でジロジロ見ています。
車両のドア付近、窓の外を見ている私にインタビューがいきなり入ります。
NHK:「テナント探しはいつも電車で移動してるんですか?」
私: 「...いや普段は車で...。」
NHK:「あ、すいません。電車でってことにしてもらえませんか。」
「では、もう一度。」
「テナント探しはいつも電車で移動してるんですか?」
私: 「あ、はい。だいたいそうしています...。」
もう、私に抵抗する気力は残っていません...。
服装のみならず...インタビューの内容も...行動も...
捏造やないかい!!!!
駅に到着し、改札を出た私にディレクターは、
「改札を出た所からもう一度歩いてきてください。」
はいはいもうどうにでもしてくれ!
って感じです...。
そしてやっと現場の商店街に着きました。
まず、行く先は商店会長さんのお店です。
出てこられたのは、60歳前後の男性。
実直でいて頼れそうな、そんな人でした。
まさに商店会長さん!!!!
挨拶をすると、その会長さんは、
「よくおいでくださいました。
テナント是非見ていってください。
できることは精一杯協力しますよ。」
私はその言葉を聞いて我に帰りました...。
NHKに押し切られて(軽い気持ちもあったんですが)
なんとなくこの取材に協力することになったのですが、
この真面目で一生懸命な商店会長さんを
騙している!
ということにおいて...私も...
共犯者なんだ!
ということです...。
暑さのせいもあったでしょうけど、私は激しく疲れていくのが自覚できました...。
「あぁ...俺は何しにきたんだろう...。」
さらに...つづく...つづいてしまう...。