騙しセールス

１/９に

『電話セールス』

というタイトルで電話回線契約での、

詐欺まがい

なセールスの話しを書きました。

今夜はその続編といいますか...

流石のマスターＥも...

不意をつかれた話です。

平日の夕方。

時間は午後５時を少し回ったところ。

その男はいきなり店に入ってきました。

開店直後の縁蛸。

少し準備が遅れていたので、

慌てて開店にこじつけた後の、

精神的に安堵感を持った...

心に隙を作ったマスターＥ...。

若くハキハキと話すその男。

初見の感じは『好青年』。

お客様で無いことはすぐにわかりましたが、

店の調理場一番奥で作業中のマスターＥめがけて、

ズンズン進んできました。

スーツ姿に濃紺のジャンバーコート。

屋外作業場にも赴く営業マン的なその服装。

一般企業よりは、

公的機関に近い職業を思わせる服装でした。

そして、

自己紹介もホドホド。
(あまり詳しくしなかったのは後で納得します)

書類の入ったＡ４クリアファイルをマスターＥに差し出し、

「電話の請求書、ここの部分はどう記載されていますか？」

ピンク色のラインマーカーが示されている欄がありました。

一見、ＮＴＴの関係者と思わせるその男の、

予想もしない内容。

そして疑いを持たせない早業。

マスターＥは手作業の途中でもあり、

完全に『奇襲』を許してしまいました。

でも...

いきなり『ＮＴＴの請求書の記載内容』を質問されても、

普通は記憶している分けありません。

手作業中のマスターＥ...。

ＮＴＴの請求書を書類棚から出してくるのも面倒です。

その『面倒さ』

が、マスターＥを落ち着かせました。

「そういきなり言われても...ところで...もう一度、どちらの方ですか？」

するとその男、

「ＮＴＴコミュニケーションズの代理店の者です。」

ここで完全にマスターＥは、

本来のペースを取り戻します。

「つまり、ＮＴＴの社員じゃないんですよね。」

「はい。そうです。」

「じゃあ、どうしてＮＴＴの社員と思わせるような挨拶をするんですか？」

「いえ、別にそのようなつもりでは...。」

「いやいや、そうおっしゃってもねぇ。ところで結局、売り込みに来たんですか？」

「売り込みと言いますか、電話代が安くなるサービスを紹介していまして、それで請求書の確認をしたかったわけです。」

「それならそうと、最初に説明すべきじゃないですかっ！いきなり請求書見ろというのはおかしいでしょ！それともＮＴＴがそういう指導をしているんですか？」

「あ...はぁ...申し訳ありません。」

「でっ！結局何ですか？」

「お客様には負担がなくて申し込みをしていただくだけで料金が安くなるサービスがあるんです。」

「ふ〜ん。」

「つきましては申込書に...。」

「いや、まだ、誰も申し込むって言ってないですよ。」

「すいません。」

「申し訳ないですけど見ての通り今忙しいので、これ以上話しは聞けませんし、だいたいココはほとんど電話をかけることが無いのでメリットが無いですから。」

「でも、お客様には負担がないので...。」

「だから...今、こうしているのが負担なんです。それにいろいろ事情があるんでしょうけど、他のキャリアと値段競争するくらいなら契約なんかしなくてもＮＴＴ本体が値下げすればいいんと違いますか！あなたに言っても仕方ないでしょうけど、どうも納得できないんですよ。」

「...すいませんお忙しいところ...ではまた出直します...。」

っと、このようなことがありました。

普段電話での勧誘しかなかったので、

『いきなり請求書見せろセールス』

には対応が後手になってしまいました。

でも...

やっぱり...

詐欺まがいなんじゃーっ!!!!

ぼけぇ〜っ!!!!