BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

ちょっと甘い-2

マスターEの車の助手席にはTNちゃん。


夏の午後5時過ぎ。


まだまだ明るい空。




2人には十分な時間があった...。













TNちゃんの家とマスターEの学生アパートは


車で5分くらいの距離。


だから何も言わずとも車の進路は決まる。


その車中で...










「TNちゃん。最近、どうしてた?」


「うん...。MEさんが誘ってくれへんからちょっと寂しかったかな...。」


「えっ?俺...嫌われたんかと思ってたけど。」


「何で?...そうなんや...私が嫌われたと思ってた...。」





「そうやったんや...。」


「そうみたい...。変やね...。」




「そしたら、今日は会えてよかったんやな。誤解が解けて。」



「うんっ!うれしいっ!」

















その後、話が盛り上がる2人。


こうなっては心の距離が急接近しないわけがない。









そして、マスターEが『この後どうしようか?』と考えていたところ...。




















「MEさんに見せたいものがあるの。ちょっと家まで行ってくれる?」


「うん。いいよ。」





「ちょっと待っててね。」









数分後、車に戻ってきたTNちゃん。


再び車は走る。










「何持って来たん?」


「ふふっ。まだないしょ!」




「えっ?もったいぶるなぁ。...そしたらどこ行こかな?」




「MEさんの部屋行こ。そこで見せたい。いい?」


「うん。いいけど。」








TNちゃんが部屋に来るのはそれが2度め。


だからそれ自体に深い意味があったわけではなかった。


(結構マスターEは健全だったのだ...かな!...?)
























マスターEの部屋に着いた2人。





エアコンなんか無い真夏の4畳半。


男の部屋にしては片付いている方とはいえ、


やっぱりむさ苦しい。





ビールケース15個を逆さに並べた手作りベッド。


部屋の半分をそのベッドが占領している。





ソファーがわり、そこに座る2人。






暑さなんか感じる余裕なんかなかった。






2人の距離は3cmもない...。


肩が触れる...。








目をあわせることも出来ない...。























そのまま...



目をあわせることのないまま...








キスをした...。


初めてのキス...。












座ってから...


5秒も経っていなかった...。























つづく...