ちょっと甘い
「あっ!ME(マスターE)さん...久し振り...。」
「うん...久し振り...TNちゃん...元気にしてた?」
ある駅で偶然出合った2人。
当時学生だったマスターE。
約2年半付き合っていた彼女と別れた後、
アルバイト先のテニスクラブで知り合ったのがTNちゃんでした。
TNちゃんはそこのスクール生で同じ歳。
ですが既にOLさんでした。
同じ歳でもちょっと大人のTNちゃん。
お世辞なしに柔らかい雰囲気を持った美人。
他の女の子には失礼ながら、
存在感は際立っていました。
ところがそのTNちゃん。
彼女がマスターEに積極的にアタックしてきました。
その後、何度か2人で食事やデートをしました。
でも男女の仲にはなっていませんでした。
そのうち...
特に意識したわけでもなく連絡が途絶えた2人。
もちろん付き合っていたわけでもないし、
今みたいに携帯やメールもない時代だし、
会うことがなくなっていた頃のことでした。
「TNちゃん仕事帰り?」
「うん。」
「そうなんや。おつかれさま。」
「...MEさんは?」
「うん。今バイト終わったとこ。先輩の○○さんを車で送っって来たとこやってん。」
「そうなんや...。」
「うん...。」
「そしたら...もう用事はないのん?」
「うん...まあ...。TNちゃんも?」
「うん。大丈夫...。」
つづく...