辻調
マスターE...。
高校生のときは、
ホントに勉強してなくって...
成績めっちゃ悪かったのですっ!!!!
もう、『ゆとり教育』を単独で、
先取りしてましたっ!!!!
(言うまでもなく、『ゆとり教育』など実施されてない時代ですから...)
実際は、『ゆとり教育』と言うより...
成績悪くっても...
『平気』って感じでしたけどね...。
いやいや...はっはっはぁーっ...。
成績順は、だいたいクラスで下から1・2番。
学年でワースト10程度でしたから、
ある意味目立った存在とも言えますっ!!!!
ところで、マスターEの高校。
世間ではとりあえず『進学校』と言われていました。
とはいっても、実際、
中途半端なレベル...。
進学校と言ってもらえるのが、
『お情け』じゃないか?
と思うくらいのものでした。
確かに上位成績者は、
『いわゆる一流大学』に進学していましたが、
そういう連中は極一部...。
『浪人して、そこそこの私大に行く』
というパターンが最も多かったですね〜っ。
んまっ、しかし...
マスターEには...
無関係ぃーっ!!!!
でした。
名の通った大学なんぞ、
考えもしませんでしたよ。
まあ、そんなマスターEでしたが、
とりあえず4大には行く気だったのです。
もちろん、就職と...
何より4年間...
学生生活をエンジョイするのが目的でしたーっ!!!!
不純ですっ! 不純っ!!!!
大学に行く前から、既に...
勉学への興味がまったくありませんでしたからっ!!!!
はっはっはぁ〜っ...。
そんな程度ですわ...。
でも、そんな目的でも、
4大を目指していたのはホントのことでした。
ところがある日。
高校3年生の晩秋の頃のことでした。
とある友人(別のクラス)がマスターEの肩を後ろから叩き、
まじめな顔をして言いました...。
「おまえ(マスターE)はエライっ!!!!見直したっ!!!!」
マスターEは何のことかわかりません...。
だからちょっと『ポカンッ...』としてました。
すると...また友人が...
「よく決心したなぁ。確かに大学だけが選択肢やないもんなっ!」
マスターE、やっぱり訳がわかりません。
だから、
「一体なんや?」
と聞きます。すると...。
「おまえ、辻調理師学校に行くんやろ!?」
「...。」
「へぇっ?」
何ですってぇ〜っ?
なんだか、マスターE本人の知らないところで、
マスターEの進路について、
勝手に噂が広がっていたようですっ!!!!
一人の教師からも、
「和食か洋食か?」
なんて聞かれました...。
その当時...
たしかに『辻調』の入学を誘うテレビコマーシャルが放映されていました。
つまり、『辻調』が広く世間に知られるようになった頃のことでした。
だから、成績が悪かったマスターEが、
大学進学を諦め、
専門学校である『辻調』に行くのを決心した。
という噂が一人歩きしたようです。
ちなみに、その当時マスターEが『料理好き』であることなんか、本人を含めて誰も知らないことです。
一体誰がそんな噂を広めたんでしょう...。
だいたい、そんな理由だと、
真剣に調理師を目指して頑張っている人にも失礼です。
そのうち、噂は『デマ』だと認識され、
誰もそういう話をしなくなったのですが、
『真実』だとして、
それを褒められていたわけですから、
変な気持ちですっ!!!!
まったく妙な経験でした...。
でもこうして今、
飲食店を経営しているマスターE...。
実生活が...
『オチ』やったんかーっ!!!!