BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

人の良心に...

え〜っ...。


今夜のブログは面白くありません。



珍しく社会問題に触れる内容なので、






「真面目なマスターEなんて大嫌い!」






と思う方は読まない方がいいかも...?...です。





















実は昨日、



『人間の良心ってなんだろう?』

っと考えさせられることがあったので、



ちょっとそのことを書きます。

























夕方6:30頃だったかな?


60代後半くらいの男性がドアを開け入ってきました。


薄汚れた上着


垢と埃で黒くなった、もともとは白いセーター。


小さな鞄。





一目見た印象は、

ホームレス



しょぼくれてはいるものの、


その年齢の男性にしては大柄、


170cmを超えていたでしょう。




健康そうにも見えました。










少々戸惑いはしましたが、とりあえず、




「いらっしゃいませ。」

と声をかけます。






するとその老人。


やたらと笑みを浮かべながら、


右の手の平を腰の辺りまで持ち上げています。



その中には、



市バスの老人向け無料パスらしきもの(はっきり確認したわけではありません)と


ジッポらしきオイルライター。




そして次のように言いました。




この上(坂の上)に住んでいる者やけど、今、金は持ってないんや。

あさってには年金が入るね。

もう腹が空いてどうしようもないんや。


それで、コレ(ライター)、1万5千円するもんやねんけど、

コレを置いて帰るさかい、

あさってに金持ってくるからなんか食わせてくれへんやろか。








マスターEのセンサーはすぐさま、


『騙すつもりや!』


っと反応します。





そこで、


「いや、ここはそういうの断ってます。」


っと突き放します。







すると、その老人、



「なんでや!あさってに金払いに来る言うてるのに、なんでや。」

と、ニヤニヤしていた顔が嘘のように、


まるでマスターEを『人でなし』を見るような目で訴えてきました。








これで更にハッキリしたっ!







もちろん、『詐欺』であることは確信があったのですが、


より確信が深まったのです。







でも、



「詐欺やろっ!!!!」

って責めて後々恨みを買っても、


何をされるかわからない世の中。


ここは無難に返すほうが得策です。


だからマスターEは続けて、






「そんなに腹が減ってるんやったら、もっと安くて量の多いもん食った方がええよ。ウチはそういう店とちゃうから。」









すると、老人...



「コレ置いて帰る言うてんのになんでアカンのや?」


とまだ粘ろうとします。



でもマスターEは、




「とにかくそういうのは断ってます。」


と突き放すとやっと店を出て行きました。
























ハッキリと突き放したとはいえ、


イキナリの事でマスターEもちょっとドキドキ...。








『騙そうとしやがって!』


という、怒りもありますが、



『腹が減ってるのは本当やろ』


という、気持ちもありました。


老人だけに、そこはちょっと不憫な感もあります。





でもやっぱり、


『人の良心につけこんで騙す。』




これは、



許されることではありませんっ!!!!


























それにしても考えれば考えるほど、


かなり稚拙な詐欺...。




  • 名前も名のらず(偽名であっても)
  • 住所も言わず
  • ジッポを15000円と言い
  • あさって(日曜日)を年金受給日と言う



ジッポも、特別なものではありません。


よほどの希少価値のあるものでない限り、


15000円の値がつくわけありません。



どうせ、どこかで拾ったなどしたのでしょう。




また、年金受給者が...


しかも食うものに困ってるような人が、


その心待ちしている受給日を、


間違うわけありませんっ!









今までの人生で何があったかは知りません。


もしかして、


同情するような過去を持っているかも知れません。


でも、


『人の良心につけこむ』

そこはやはり超えてはならんとこです。















それに、なんだろう...。


同情できない雰囲気がありました。




その理由は、




なんか態度と話す内容が...




上からなんですね〜っ!!!!











その老人なりの間違ったプライドなんでしょうか?



それとも詐欺師によくある根拠のない自信なんでしょうか?

















まだ...


「何でもいいから食べ物をいただけないでしょうか...?」

なんて言ってきたら、少しは心が動いたかも知れません。





でもそんなことしたら、


必ず次の日からもやってくるでしょう!


しかも、他のホームレスもやってくるでしょう。





つまり、


どう転んでも問題は残るわけです...。
















そうこうしていると、30分くらい後。


再びその老人が店の前を歩いて通過しました。




すると今度は窓越しに、


「兄ちゃん(マスターEのことですよ)、やっぱりなんとかしてくれへんか。」







マスターEは、



「それやったら、役所か警察に行ったらどうや!交番やったら近くにあるやんか。」






それを聞いた途端、その老人...



逃げるように帰っていきました。






















まったく...


どちらにしても...




気分のいい話ではありません...。




この先心を入れ替えることも無理でしょう...。






















ちなみに、


年金の支給日を調べました。






2・4・6・8・10・12月の、


15日。



だそうです。





確信はありましたが、



やっぱり...






嘘っ八でしたっ!!!!