血塊
きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!!
それっ...血っ...やねぇ...。
昨日(水曜日)の朝でした。
朝になってもまだ寝ていなかったマスターEは、
タイミングが合ったので、
まっちゃんを駅まで送迎させていただこうと、
パジャマに上着を羽織り、
マンションのエレベーターに乗りました。
1階でエレベータを降り、
エントランスに進むと、
妙なものが眼に入りました。
血の塊り
です...。
直径35cmくらいあったでしょうか、
かなり鮮明な赤色で、
キレイな円形状に広がっています。
また、薄く延ばした感じではなく、
所どころネットリと固まって、
厚みがありました...。
なので見た瞬間、
「血だっ!」
っと思いながら...
でもあんまりにも、
- 鮮やかな赤色
- キレイな円形状
ということから、
「いやペンキ...か...?」
っと少し迷ったくらいです。
でも、真実はあっけなくわかりました。
やはり...血...血塊でしたっ!
何故かと言うと...
エントランスすぐ前、自動ドアの出入り口に、
3人の男性がいました。
そのうち一人は警察官。
あとの2人は私服でしたが、
どうやら警察の関係者のようです。
彼らはまっちゃん&マスターEに近づくと、
質問してきました。
「争う声や物音を聞きませんでしたか?」
「何も聞こえなかったです。」
(ってことは事件...!)
そこでマスターE...。
「私は店を経営していて午前4時頃に帰ってきましたが、その時には人の気配は感じなかったです。」
「そうですか。4時頃なんですね?」
「はいそうです。」
「不審な人を見たことはありませんか?」
「特には...ないですね...。」
聞けば少々酔っ払った30代半ばの男性が、
頭から血を流して倒れていたらしい...。
救急車で運ばれたが、命に係わるケガではなく、
自ら「何かにぶつけた。」と言っていたそうです。
ただ、警察としては念のために情報を集めているらしい。
また、マンションの住人でもなく、
何故ここに倒れていたのか?
がわからないらしい...。
まったく...
どういう状況でも...
酔っ払いは難儀なものであるっ!!!!
なにはともあれ、
事件性は低いようなので...
一安心っ!!!!
その上、マスターEの、
午前4時頃の貴重な証言は、
役に立った筈であるっ!!!!
(普通そんな時間に人はいないからね)
でも...でも...
朝っぱらから大きな『血の塊』を見てしまったまっちゃん...
さすがに気分がどんよりしてるようでした...。
結局、被害者は...
まっちゃんだったかも...。