車買うぞーっ！(学生時代) −７

さて...

やっとの思いで仮免をゲットしたマスターＥですが、

当然次は路上テスト。

まあ、仮免さえ取れば、

ほぼ免許をゲットしたようなものなんですが、

マスターＥの場合ちょっと難があります。

というのも、

自動車学校に行ってないからです。

つまり、

路上練習をどうやって消化するか

ということなんですね〜っ。

確か１０時間練習しないといけなかったはずです。

試験場の横にある民間の練習場だと１時間で３０００円。

とうことは１０時間で３万円！

モッタイナイわーっ!!!!

思いっきりアホくさい費用です。

まったく人の貴重な金を...

なんだと思っていやがるのでしょうっ!!!!

ですから、仕方がなくお願いしに行きました。

同じアパートにいた顔見知りの兄ちゃんに...。

「あの...すいません...。免許取ろうとしてて仮免は取ったんですけど、○○さん(兄ちゃん)に路上の練習を付き合ってもらったことにして、この書類にハンコだけ押してもらわれへんでしょうか...？」

そうです...

とどのつまり免許取ってから３年以上の人のハンコが、

合計１０時間あればＯＫな訳ですから、

練習してなくても、ハンコだけもらっちゃおうっ！

ってことです。

もちろん...

不届き者

の行為です。

そしたら、その兄ちゃん。

おう、それやったらちょっと練習させたるわ。

といってくれました。

ええ人やんかいさ〜っ！

さっそく厚紙に『仮免許』と書いて、車の前後に貼り付けます。

そして練習スタート。

もう夜の１０時くらいだったと思います。

３〜４才くらい年上のその兄ちゃん。

なかなか親切にしてくれました。

聞けば、マスターＥの大学の学食で働いていた人でした。

その後、その兄ちゃんとは、
しょっちゅう部屋を行き来して、
酒を飲む間柄になりました。

そして練習して１時間くらい経った頃のことです。

後ろを走っていた車が、

パッシングしてきます。

しかも...しつっこく...。

助手席にいた兄ちゃんは、

仮免って書いてあるやろ！

ってちょっとキレ気味。

パッシングの意味を『悪く取った』ようです。

んで、信号で止まっていると、

後続車の運転手のおっさんが車を降りて、

こちらに近づいてきました。

兄ちゃんは眉間に皺を寄せて、

威嚇モード

になっていました。

マスターＥは...

さすがにこれでケンカでも始まって何かあったら

『立場悪いから難儀やな〜っ！』

と思っていました。

おっさんがドアの横まで来ました。

兄ちゃん、『威嚇モード』のまま窓を下げます。

するとおっさん...。

「ブレーキランプ両方とも切れてるで。」

...っと、兄ちゃん急に穏やかな表情に変わり...

「あっ、どうもすんません。ありがとうございます。」

と、

見事な変身振りっ！

確かめてみれば、実際左右ともブレーキランプ点きません。

なので、練習運転はそこで中止。

なんとか開いているガソリンスタンドに行き、

ヒューズを買い修理。

めでたし　めでたし...。

って、むむむっ！

つまり...

整備不良車で練習してたってことやんかーっ！

もし、警察に見つかってたら、

仮免取り消しになってたかも...。

あーっもう...

危ないったらありゃしない...。

何事もなくて...

ホントによかったです...。

結局そんなこんなで、

路上練習は１時間だけ。

あと９時間は、

練習してないけど、ハンコ押してもらっただけ。

...でした...。

その後、

マスターＥは路上テストを受けます。

最初は落ちてしまいましたが、

２度めで合格！

ついに...

ついに...

普通免許を...

取得いたしましたーっ!!!!

いや〜っ、

それにしても長い２ヵ月半でした...。

でもそれにかかった費用は、

• 練習１時間　　　　　　　　　　　　　　　　 　　３０００円
• 仮免テスト代　２０００円　×　１３回　＝　２６０００円
• 路上テスト代　２０００円　×　　２回　＝　　４０００円
• その他計(アバウトですが)　　　　　　　　　 ５０００円

約　３８０００円

よっしゃーっ!!!!

期間はともかく...
金額は..

予定内じゃーっ!!!!

さあーっ!!!!

車買うぞーっ!!!!

次回、いよいよ...最終話...