BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

アバンチュール

"アドベンチャー"
"アバンチュール"


この2つの外来語は同じ意味です。


どちらも、"冒険" です。




"アドベンチャー" は英語で、


"アバンチュール" はフランス語。



それだけの違いです。





でも、なぜだか...



"アドベンチャー" と聞けば...


勇ましく感じるのに対し、




"アバンチュール" と聞けば...


ちょっとエッチな想像をしてしまうのは、




何故なんでしょうか...?




"アドベンチャー" は未知なる世界を勇気を持って突き進むのに対し、



"アバンチュール" は思春期の女の子が大人の世界に飛び込んだり、

人妻が踏み込んではならない情事に入り込むような連想すら抱いてしまいます。



端的に言うと、

アドベンチャー  →  勇気を持った冒険家
アバンチュール  →  人妻・子猫ちゃん

というイメージです...。





私が思いますに、これは


それぞれの国の映画によるイメージが


日本人に刷り込まれた結果ではないかと考えます。





アメリカのハリウッド映画、

冒険をテーマにした物が多くあります。


単純明快な正義と悪。


スピード感があり、ハラハラドキドキさせられます。


音楽も勇ましい。


そういう映画が日本でも多く上映されてきました。


インディージョーンズ

シリーズなんかその代表的なものでしょう。






それに対して、フランス映画。


人間の持つ様々な感情、喜怒哀楽を表現した物が主流でした。


特に愛と悲しみをテーマにした物が多い感じがします。


私は映画については詳しくないですが、もともとフランス映画は、


文学的と言うか叙情的というか、そういうイメージが強かったと思います。





ただ、ハリウッドの派手なエンターテイメントに比べると、


フランス映画は、どうしても


地味


になってしまいます。



映画はあくまでも興行ですから、どうしてもフランス映画は日本の映画館では


あまり上映されなかったのです。


また、世界中で上映されることを視野に入れてなかったことも事実でしょう。




ただ、その昔...


日本中の話題になったフランス映画がありました。



それが、


『エマニュエル婦人』です。




詳しくは覚えていませんが(私もまだ子供だったので...)、


上流階級のマダムが愛と官能の世界に身を投じていく、


というものだったと思います。


全裸で足を組み、藤のゴージャスな椅子に座っているポスターは有名でした。


当時、芸術か? ポルノか? と話題になりました。




はっきり言って、当時の日本人にそれが芸術かどうかの判断などできるわけもなく、


男どもはただ、鼻の下をのばし


『エッチ』な映画


として認識していたに違いありませんでした。






その後、日本のメディアが、


人妻の不倫を描いた映画などに対し、



"アバンチュール" というフランス語を使うようになったので、



"アバンチュール" = エッチ



になったのだと思います。





皆さん!


フランス映画は、


官能的なものばかりじゃないですよ!!!!


そこんところ、


間違わないようにね!!!!