マラカスおっさん
マラカス振って、やたら大きな帽子被って
「ア・ミーゴ!」と叫んでいる陽気な人を
メキシコ人だと思っているのは、
私だけでしょうか!!!!
走れるだけ走ってみるぞ〜っ!
そー言えば、マラカスで思い出した。
なんかモヤモヤさせられるエピソードが...。
18年くらい前かな?
井上陽水の曲で『リバーサイドホテル』というのがありました。
当時はけっこう流行りました。
私は営業マンとしてとある企業に勤めていました。
営業マンの夜のお付き合いといえばその頃も酒とカラオケが主流。
いろんな人と、いろんな所で飲み・歌いました。
私は男性にしては高音が出る方で、『リバーサイドホテル』もキーを下げずに歌っていました。
それができる男性はなかなかいなかったのですよ...。
誰しも『十八番(オハコ)』というのがありますよね!
その頃の私には、『リバーサイドホテル』がそれだったのです。
ただ、この曲を歌うに当たっては『リスク』がありました。
それはイントロが某有名チョコレートメーカーのCMと似ていて、
まじめに歌おうとしているのに、
「チョッコレイト♪ チョッコレイト♪ チョコレイトーは明治♪」
と合いの手を入れられてしまうということでした。
大人の雰囲気バリバリの曲なのに...完全に茶化されてしまう場合もありました。
それでも歌っていくうちに、オーディエンスは静かに聴いていましたけどね...。
私の勝ぁーちっ!!!!
酒よりも甘ぁ〜く、女の子を酔わせていましたよ...。
「フッ! 『遊び上手』と思われたら辛いな...。」
さすが、『十八番』
というか『十八番』とはそういうものである!!!!
だが、この『十八番』が無残にも敗北したことがあるのです。
確か東京の池袋のクラブだったかな?
仕事上の付き合いで2次会で飲んでいた時、マイクが回ってきました。
そのクラブにはステージもあり、歌う人はそこでスポットを浴びます。
私は『リバーサイドホテル』を選択。
一気に場の注目を集めようとしていたところ...。
イントロが始まるとどこの誰かもわからぬ地味〜なオッサンが...
スルスルっとステージ脇に寄ってきて、
そこにおいてある『マラカス』を手に取ると...
曲に合わせて『マラカス』を完璧に振り始めたのです!!!!
そこに居た人は皆、そのオッサンの演奏に感心しきり!!!!
私が上手く歌えば歌うほど、そのオッサンを引き立てる始末...。
曲が終わり、拍手の嵐!!!!
しかし喝采は私より...
マラカスオッサン
に向けられたものでした...。
この屈辱は...後の数年忘れられませんでしたね...。
今夜も思い出したし...。