BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

マーフィーの法則

もう10数年前だっただろうか...?

皆さんは『マーフィーの法則』ってご存知でしょうか?


私はそれを読んだわけではないのですが、当時すごく話題になった出版物でした。
その名の通り『マーフィー』という人が、日常生活によく発生するジンクスを『法則』と例えて紹介したものです。
例えば...

・車を洗ったら雨が降る

みたいな。



もちろん、学術的に認められたものでは無く、単に本のタイトルとしてインパクトを与えるために『法則』と言ったまでのことです。

しかしながら、内容によっては馬鹿にできないことが多々あり、実際に科学で証明できていないだけで、本当に『法則』と呼ぶに「ふさわしいんじゃないかな?」と思ってしまうものもありました。

気圧や月の引力、太陽の黒点活動など人は目に見えないものに何等かの影響を受けることがありますから、科学的に立証されてないだけで、何か『法則めいたもの』に動かされているかもしれませんね...。

ただ、ほとんどはそのような立派なものではなく、人間の『思い込み』や『印象度の強さ』によって形成されている事象を、『まことしやか』に言っているものだったと記憶しています。


縁蛸に関してでは、

  1. ずっと暇だったのに、同時刻にいきなりお客様が複数重なる
  1. 滅多にしか来ないお客様が同じ日、同じ時間に来店される
  1. 売り切れている日に限って『たこめし』を買いに来る方がいる

などなど...。

やはり『タイミング』に関するものがほとんどです。

そういえば、以前の日記にも『暇だったのに、鼻血が出た途端にお客様が来られた』なんてのがありました。

あれはまさに『縁蛸マーフィーの法則』でした。



そんな『縁蛸マーフィーの法則』の中でも、特に辛いのは...食事(賄い)です。

・食事中にお客様が来る


会社や交代人員の居ない縁蛸のマスターにとっては食事の時間に保障はないのです。

つまり、『いつお客様が来ても、すぐ対処しなくてはならない状況下で食事をしている。』ということなんです。
窓の外からは直接見えないように、カーテンや壁に隠れて食事を取っています。
当然、立ったままです。

食事中、お客様がおいでになった時は、口に含んだものを水やお茶で一気に流し込み、何事も無かったように振る舞い接客するように心がけています。
(上手くできないこともありますが...スミマセン...)

本音を言わせてもらえば、なかなか辛いものですよ...。

おなかが空いていて、寒くって...でっ...カップ麺にお湯を入れて...さぁ!3分たった...よしっ「いただきま〜す!」と箸を手にした時に...

「すみませーん。たこ味焼ください。」

ってよくあることなんです。

『たこ味焼』のように焼きたて・出来立てが美味しいもは多々あります。

ラーメン・うどん・蕎麦・スパゲッティ...etc

大分前ですが、カップヌードルにお湯を入れた直後に来客があり、1時間30分後にやっと食べたことがあります。

水分はほとんどなく、中心部に僅かな温もりがあったのを覚えています。


こんな商売するくらいですから、私はとても食べることに『執着』を持っています。

でも、お店の第一目的は

お客様に商品を食べていただく

ことです。それを忘れてはなりません...。

どんなに自分が食事を取りたくても、お客様が最優先です。



お客様がおいでになるということは、何よりも喜ぶべきことです。
でも「自分も食べたい!」という気持ちがまったくないと言えば嘘になります。

辛いです...。

そんな時は、心の中で叫んでいます。


「マーフィー!あんたがそんなこと発見するからや〜っ!」