BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

履物

『コンッ カンカンッ コンッ』



『シュッ シュッ シュッ』



『コンッ カンカンッ コンッ』




































ここは、






とある山村。





下駄の生産地として名が知られた処。











そのなかでも、





名人と知られた職人の家での出来事。







































その職人の息子は、





田舎暮らしを拒み、





3年前に都会に行ってしまった。





今年で21歳になる。



























風の噂で、





息子が都会でファッション関係の仕事をしていることは知っていた。



















この3年。





一度も連絡をしてこない。





盆も正月も帰ってこない。












しかし、




がんばって仕事してるならいいと思っていた。



























だが、




ある日突然息子から電話がかかってきた。















久しぶりに実家に顔を出すという。

























職人は無愛想に対応しつつも、







内心喜んでいた。














職人の妻も嬉しそうにしている。
















ただ、





息子が妻には度々電話をかけていることは知っていた。




































そしてその日がやってきた。







































だが...










帰ってきたのは...








息子と同じ声をした、















スカートをはいた人物であった。




















長く伸びた髪を染め、






化粧をしたやや大柄な女は、









まさしく息子だった。






































つづく...



(まぁ、ここまではありがちなパターンですねぇ...)