大阪での不幸 -8
さて...
なんともう8話目です。
長々と申し訳ないですが、
もう少しお付き合いください。
やっとの思いでナンバウォークのトイレまで辿り着いたのですが...
個室(いわゆる大用)が5つあるそのトイレ...
全てが使用中っ!!!!
「...。」
んぎょわえいやわんちょっぱぁーっ!!!!
なんで...?
なんで...?
小用の方は誰もいないのに...
個室だけ全滅って...
実は...
こーいうのが一番危ないのんよぉ〜っ!!!!
やっとの思いで辿り着いたトイレ。
「コレでなんとか助かる。」
って...
なんとか気持は安堵するでしょ。
そうすると少しくらいは下腹部も...
僅かながら緊張感から解放されてるわけですよ...。
そんな状態になってから...
「まだまだ我慢せんかいっ!」
って言われても...。
そこまでの道のりが厳しければ厳しかった程...
乗り越えにくいもんなのようおうぅ〜っ!!!!
もう...
ホントに危ない...。
もう尋常な精神状態ではありません。
でも、よく思うのですが、
どうして男性トイレの個室って...
そんなに時間かかるねんっ!!!!
って...。
確かに小用よりは時間がかかるのはわかりますけど、
10〜20分くらい入ったままの男って...
一体なにしとんねんっ!!!!
ですよ。
余程調子の悪い人以外は、
きっとその気になれば早く用を済ませられるはず。
なのにまったく出てくる気配がない。
個室でお落ち着くのかもしれへんけど...
そこは公園のベンチやないんじゃーっ!!!!
ぼけぇーっ!!!!
まぁ、
話を進めますが...
ここで一考します。
ノックをすべきか否か...?
っと言うのも...
性善説が正しければ、
「あっ困ってる人がいるのか、じゃあ早く出ないといけない。」
っとなるでしょうが、
その逆もあるわけです...。
「鬱陶しいなぁ。ノックしやがって...。ふん。おもろいからワザと出んといたろ。」
って感じです。
つまり、
ノックをされても使用中であれば仕方がないわけですし、
中の状況をマスターEが知る術はないので、
マスターEにどんな災い(つまり下半身爆発)があろうと、
個室にいる人には何の責任もないわけです。
場合によっては、
その様を期待している輩もいるわけです。
だからどうしたものか考えまくりました。
そして結論は...
とりあえずはノックはしないということにしました。
でも...
そこから数分間。
ドアは開かず...。
個室は5つなのに...
トイレットペーパーを巻き取る音や、
衣服を正すとか...
中で人が動いている気配もありません。
マスターEにとって...
この数分間は...
数時間にも匹敵します。
そしてその時間は、
マスターEの精神を狂わすのにも十分な時間です。
もう...ダメです。
マスターEはすべての個室にノックします。
3つはまったく無視。
2つはノックを返してくるものの、
やはり出てくる気配はなし。
そうこうしていると、
急に体を動かしたことで、
またまた限界に一歩近づいてしまいましたっ!
頭の中の天秤が冷静な動きをしなくなってきます。
それは...
女子トイレに行くのはどうなのか?
「...。」
普通に考えれば、
もちろん...
ありえない選択肢です。
でも仮にそうしていたとしても...
誰がマスターEを責めることができるでしょうかっ!!!!
しかし...
なんとか思い留まります...。
英断ではありますが...
そうすることでリスクは益々大きくなります。
そしてもう一度、
頭の中の天秤が変な動きを始めます。
でもその内容は...
あまりにヒドイのでここでは書かないでおきます...。
この手の下腹部痛は多くの方が経験しているでしょうけど...
この時のマスターEは...
間違いなく経験したことの中で、
最悪でした。
諦めの境地にもなりかけました。
泣きそうでした...。
呼吸も小刻みに小さくなりました...。
いろいろな記憶が走馬灯のように思い出されました...。
正直もう一度女子トイレを考えましたが、
もう女子トイレまで歩くことも無理です。
も...もう...
つづく...