BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

失ってしまいました

皆さんごめんなさい。

すごく気分が重いです。

悲しいことがありました。

とてもとても悲しいです。
















約9年前。

私はサラリーマンを辞めて、

店を開業しました。




その2〜3ヶ月程前。
 
私の所属していた会社の部門が、

独立し新会社になることが決まりました。



その新会社の社長になる人物は、

それまで一緒に頑張ってきた仲間でした。

彼は私の直接の上司ではなかったものの、

プロジェクトリーダーであり、

私は彼の意思のもとで働きました。




私は自分の個性と能力を活かし、

プロジェクトを成功させたという自負がありました。

他の連中には笑われるかもしれませんが...

無責任に大きな事を言うと...

私は『日本のインターネット普及に少しは貢献した男』

という気持ちも持っていました。




勝手な思い込みではありますが、

新会社の設立も、

プロジェクトでの私の実績がなかったら、

実現していなかったかもしれません。




そして社長となる彼も、

私のことを認めてくれていました。

彼は私の独立を知っても...

「一緒にやろう!」

っと、何度も誘ってくれました。

私を必要と思ってくれました。





でも、私は彼の誘いを拒み、

縁蛸を開店させました。






そして開店当初の店の経営は厳しく、

私の年収はサラリーマン時代の1/3にも届かず、

毎月の支払いに苦しみ、

まっちゃんの援助無しでは生活もままならない、

とても情けない日々を送りました。

今も大して変わりは無いようなものですが、

あの頃はいつ店が潰れてもおかしくない状態でした。




一方、

私が入社を拒否した会社は、

その後躍進を遂げ、

業界トップの地位になりました。

顧客も社員数も増え、

私の元同僚は役員になりました。



仮定の話しをしても仕方ないですが、

もし私がそこにいたのなら...

私も会社役員になっていたのではないかと思います。

まあ、負け犬的な仮定でしょうが...。





私は、

いかに自分が選んだ道とは言え、

己の惨めな状況と、

彼らの華々しい現実を比較してしまいました。




だから私は、

いつか縁蛸を繁盛させ、

自他共に認められるような店に作り上げた際、

大手を振って彼に会いに行くという目標を持っていました。



「社会的評価は違うだろうけど、私は私なりにここまでやり遂げたんだぞっ!」

って...

彼の前に堂々と姿を現したかったんです。







それを一つの目標に...

私なりの意地としてもっていたのです。














ところが...。

ある理由でそれが叶わなくなってしまいました。



おそらくこの先、

彼に会うことはないでしょう...。



彼がどこでどう生きていくかも、

多分知ることは無いと思います...。






尊敬や信頼。

そこに生まれる友情に近い感情。

よき目標。







それを失ってしまいました...。












今夜は酒が私を誘ってきます...。


なのに全然美味くない...。