BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

ゴメンね-5

車の中。


時刻はまだ20時くらいでした。






20代社会人にはまだまだ夜は長い。



日曜日だったとは言え、



一般的なカップルなら...





まだまだデートタイムです。



その気になれば、



海へ・山へ...



ドライブなんかも簡単です。






特に海なんか...



恋人達が集まるスポットもいくつかありました。
















でもマスターEは一目散。



その娘を大宰府に届けに走ります。













その途中でその娘...




「この近くにカワイイお店(cafe)があるの...ちょっと行かない?」


っとマスターEを誘います。












普段は大人しいその娘。













かなり勇気を出して言ったと思います。












































でも実はマスターE...。



何度も何度も、



マスターEに『ソノ気』が無いことを、



態度で示していたのです。






その娘のサークル内の立場もありますから、





空気を読んで自然に離れていくように仕向けていたのですが...




後々『しこり』が残らないように、




そうなるのが一番いいのですが...




残念ながらダメだったようです...。












































だから...マスターE...。































非情になりました...。





























そう...




付き合うつもりなら何の問題も無いですが、



マスターEにはその気持ちは皆無。









普段大人しい女の子が勇気を出して告白してきているわけですから...




これ以上...







曖昧な態度をとるわけにはまいりません。














だから非情になりました...。




































「ん〜んっ。このまま家まで送る。」






「ええっ時間ないの?」


「いや...そうと違うけど...このまま送る。」







「なら...来週だったらいい?」








「いや...もうオレやなくて来週からは○○さんに送ってもらって。」

(○○さんは同じ方向へ帰るサークルの男性)







「なっ...どうして?何でそんなこと言うの...?」















「何でって?...とにかくそうして欲しい。」









「私、△△さん(マスターE)に送って欲しい...。」




「いや、アカン。」




「...お願い...。」




「アカン。」




「お願い。そんな...お願い...。」




「とにかく、今日で送るのは最後。」




「どうして...そんなに...冷たいの...。」




「どうしても。」

























それから約5分くらいで、その娘の自宅付近に到着。






その間その娘は黙ったままでした。














しかし...











車から降りようとしません。









下を向いたまま...







黙ったまま...





































「...。」

























とても可哀想です...。





マスターEも、




想いを寄せていた人に冷たくされた事...




経験ありますから...。
















でも、




ここで優しくしたらダメなんです。









そんなことしたら、



余計にその娘のためになりません。































「着いたよ。」




「...。」




「ほら、もうお帰り。」




「...。」












(それから数分そのまま...2人とも無言...するとその娘から...)








「付き合ってとか言わないから、これからも送ってくれない?」




「...いやアカン。」



「送ってくれるだけでいいから...。」



「アカン。今日で最後。」



「お願い。それだけでいいから。」



「...。...。あかん。諦めて。」



「...どうしても。」



「うん。」













「お願い...。」











「ごめん...。」





























マスターE...



心が折れそうになりました...。







でも、やっぱりここは非情に徹さなければなりません。









マスターE、運転席から降り、





助手席側に回り、




車のドアを開けます。











すると...その娘は...








泣くのを必死に堪えている状態でした。

































無理もありません...。










































そのドアを閉め、




自分も運転席に戻り、











マスターEから話しかけました。














「気持ちが落ち着くまで...。」



「...。」



「それまで時間をあげる。」



「...。」

















程なくその娘から...





「私のことそんなに嫌い?」



「別に嫌いなんて思ってない。」



「だったら...考え直して...。」



「それは別の問題。」



「...。」



「もう気持ちは変わらへんから...。」










「友達でいいから...。」









「ソレは無理やって...。」



「何で...?」



「そんなことできるタイプと違うやろ。」
















やがてその娘は自分から車を降りました。




簡単な「さよなら。」だけの挨拶。




マスターEはすぐに車を発進させ、



帰路につきました。


































可哀想です...。



辛かったと思います...。













しばらく後味が悪かった...。
































それから2〜3週間。




その娘はサークルに参加していました。






マスターEも、



練習は普通に応対しました。





でも...



それ以外の場面では、





なるべくその娘から距離をとりました。








その娘は...


相変わらずマスターEを見ています。






でもマスターEはできるだけ目を合わせませんでした。




























その後...。










その娘はサークルに来なくなりました。










































マスターE...




もっと上手にできなかったのでしょうか?




その娘を傷つけないで、



サークルにずっと来ることができるように...







そんな対応が出来なかったのでしょうか...?




















結果論ですが...
















ダメな男でしたね...。
























今でも胸に突き刺さる、



酸っぱくて苦い...



そんな思い出です。


















ゴメンね...。