BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

遅刻の原因−2

普段室内でしか生活していない、



そんな飼い猫が外に出た場合。




「らんらんらんっ!」



なんて感じで楽しく走り回ったりしません...。













周囲に警戒しまくりで、


どこか狭い所に身を潜め、




そう、まさに忍者のように隠れます。









そんな場合、


いくらまっちゃんやマスターEが近づこうとも、





一度警戒モードに入った猫はまったく気を緩めません。





もうテンバッテしまって冷静にはなれないのです。











だから、



もし戸外に出てしまったら、





まず探し出すのは難しいでしょう...。





それでも、家の中を探しまくっても出てきませんから、



マスターEは外を探します。




そしてまっちゃんは引き続き家の中です。







ただ、


マスターEのマンションは7階建て。




まず自分の住んでいる階を丁寧に見回しますが、


ふわりちゃんの気配はありません。




仮にいたとしても...


気配を消している可能性も高い...。




そしてなによりも厄介だったのが、


非常階段




共用廊下の、


しかもマスターEの部屋のすぐそばにそれはありました。







屋上や階下、


仮に1階におりていたとするならば...




もう探し出すのは不可能でしょう...。







益々焦るマスターE。


非常階段をすべての階を上り下りして探します。





また難義なことに、


ペット禁止のマンションなので、




大きな声を出すこともできません。



















やがてすべての階を見た後、



一旦自宅に戻りまっちゃんに合流。






「どうや?」


「いてへん...。」


「ベランダは?」


「サッシは絶対開けてへんから、それはないっ!」


「...。ほんで入り口のドアはどのくらい開けてた?」


「はっきり気にしてへんかったけど、数秒と思う。」


「そうか...。でも出て行くには不可能なじかんやないな...。」


「まっちゃんは他の部屋ももう一回探して。オレはもう一回外を見てくる。」


「うん。」



















マスターE。


もう一度同じルートをたどります。




そして今度はマンションの1階、



その周囲もじっくり探します。





給水設備や自転車置き場、


ゴミ箱付近、


そして植木の中やその周り...。











「...。」










やはり見つかりません...。










もう、正直どうしたらいいかわかりませんでした...。












そして部屋に戻り、



まっちゃんの顔を見ます。











「...。」








やはり見つかっていないのがすぐにわかります。


















「まさかとは思うけど...。ホントに外へ出たんかも知れへんなぁ...。」









これはもう絶望的な一言でした。



でも、思わずそう言ってしまいたくなる状況でした...。




























っと、その時。






まっちゃんが大きな声を上げ指差します。






「ああっ!」

















その指の先...



何度も何度も確認した場所...。






整理棚の上に...





ふわりちゃんがいましたっ!

















まっちゃんは急に脱力し、



膝を落として泣き始めました。









マスターE...


まっちゃんをあやしながらふわりちゃんをじっと見ます。








ふわりちゃんの様子は...






なんだかとても、




挙動不審















察するに...













たまたまどこか見えない場所に隠れて、



それに驚いたまっちゃん&マスターEが、



あわてて探し出したものだから...






その雰囲気に驚いて怖くなり、




ホントに忍者のように気配を消していた...。












多分そうだったんだと思います。

















先住ネコ、ココアちゃんはとってもお利口で、



ホントに手のかからない、



イタズラもほとんどしないタイプ。









それに比べて、ふわりちゃんは...






  • アホで...
  • わがままで...
  • 食い意地がはってて...
  • イタズラが多くて...
  • 手がかかって...
  • もう一回アホで...


とにかく難義なタイプっ!













でも...




その無邪気な甘えん坊振りは...








たまらなく可愛い

































だからどうしても放っておけませんでした。



見つからないのに店には行く気がしませんでした...。












それが遅刻の原因でした...。






















よかった...。









でも、







皆さんごめんなさい...。












































ところで。




姿を現したふわりちゃん。




棚から降りて来ました。








どうも行き先はお食事らしい...。







まだ泣き顔ボロボロのまっちゃんの横をすり抜けて...



探し出す時皿に盛ったカツオ節をムシャムシャ食べ始めました...。


























それを見たまっちゃんが声を上げます...。



















「アホーッ!!!!」