改心しても...
それは21歳の時でした...。
当時の彼女、○美ちゃんと初詣に行きました。
私は学生で○美ちゃんは銀行員。
同じ年だけど、
ちょっと大人の雰囲気がある彼女でした...。
互いに奈良に住んでいて、
初詣の先は
ご存知京都の八坂神社。
○美ちゃんは着物姿。
マスターEはスーツ。
背伸びしても、
今考えると、やっぱり子供っぽかったかな...。
でも、そういうのもいい思い出ですね〜っ...。
とにかく晴れやかにお出かけですっ!
1月3日。
小春日和というにふさわしいいい天気でした。
八坂神社に着いた2人が見たものは、
とにかく、
人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人
人だらけの四条通りと八坂神社
もう...なんですか...
それでなくても着物とスーツ。
慣れない服装だから、
京都に来ただけでも疲れてるのに...
この異常な人の波は辛い...。
- 鳥居をくぐり
- 水で身体を清め
なんとか神殿まで辿り着きました。
神殿に着いたら早速お願い事。
「何 お願いした?」
「そんなん...ナイショッ。」
なんてラブコメ漫画のシーンみたいな事もあったりして...。
マスターEもしっかり青春してました...。
んでっ!
若い2人が初詣でお願い事したら、
次はやっぱり、
おみくじ
ですね〜っ!
そんでもって、
おみくじを引こうと思いきや...
すんごい長蛇の列っ!!!!
思わずため息が出ましたよ...。
一体なんで『初詣』するだけでこんなに並んでばっかり...。
何か間違ってますよ...。
んっ!?
でも、よく人の流れを見ていると...
かなりショートカット可能なスペースがありましたっ!!!!
そこに行くと、
随分早く、しかも...
ヒンシュクを買わずに列の前方に入り込むことができますっ!!!!
昔っから、
そういう要領に長けるマスターEです。
「よっしゃーっ!」
と思い○美ちゃんの手を引いて移動しました。
○美ちゃんも、
マスターEのそういうところ、
結構気に入ってくれていました。
ですが...
○美ちゃん...
マスターEにこう言いました...
「こんな日くらいは、普通に並ぼっ!ねっ!」
...ほんの刹那...
マスターEの思考回路は混乱しましたが、
うんうん...そうやな...今日はそうしよっ!
と、素直に思い、
長蛇の列の最後尾に気持ちよく並びました。
マスターE...
○美ちゃんもいいこと言うわ...。
自分(マスタ−E)が間違ってたな...。
と、ピュアな気持ちになっていました。
そしてやがて、
順番がやってきました。
八角形の筒をジャラジャラ振り、
出た番号を係りの巫女さんに伝えます。
そして渡されたそのおみくじは...
なんと...
「...。」
なんでやねんな〜っ!!!!
気持ちよく...
素直な気持ちで...
改心した結果がコレかいーっ!!!!
ここの神様には...
寛容さがないのんとちゃうかーっ!!!!
なんや!
そしたらアレか? アレ?
一回罪を背負ったら...
改心しても...
許さへんのんかーっ!!!!
ケェェェェェェェーッ!!!!
そーかっ!
よーわかったわ...。
それからです...。
マスターEが神様を信じなくなったのは...。
まあ、もともと信心深くないですけどね...。
でも、その年...。
ホントに『凶』でしたわ...。