BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

オドレらも...

今年の12月はホントに暖かいですね。


雪の便りがあってもいいくらいなのに、



雨ばかり...。


しかも降水量はやたらと多いそうで...。


鬱陶しい日がつづきます。




それに雪ではなく雨なのは、


京都市北部どころか、


日本海側ですら...。




ようやく来週はじめくらいに雪予報がありますが、


とても冬がやってきたとは思えないですね。





まあ別に寒くないのはいいですが、


雨がふるなら雪のほうが、



気分も風情もいいのにな〜っ!

って感じます。













実は縁蛸にとって12月は、



最も売上が悪い月...。





10・11月と秋の観光シーズンで賑わった後、


寒い冬と共にやってくる...。



売上も寒い12月...。









そう言えば、こんなこともありました。





縁蛸が開業したのは1999年10月1日。


10月は近所の人が「新しくできた店やから行ってみよう。」


また、知り合いが開業祝い的に来店してくれたので、


何とか最初の1ヶ月としては理解できる売上になりました。





次は11月。


紅葉の京都はホントに観光客が多く、


その恩恵でお店もまあまあ...。


10月より売上が多いと期待していたのですが、


上回れず...。


商売の難しさを実感したものでした。





そして、悪夢の12月。


予想を遥かに下回る売上。


店の前には人の気配が無く。


車の往来も少ない。


風は冷たく、気温もすこぶる低い。



今だから白状できますが、


一日の営業で、


2〜3人しかお客さんが来ない日もありましたよ...。










情けなかったです...。









いい歳のオッサンが一日働いて...


売上はたったコレだけか...


何のために独立したんやろ...



マスターE...


37歳にして本当の "忍耐" をその時に学びましたよ。




その時はホントに...


あと半年はもたないな...。


と覚悟したもんです。





















ごめん、ごめん。



ちょっとガラにもなく暗くなってしまいました。
















ここからの話はそんな12月の寒い日のことです。



























その日は雪がシンシンと降っていました。



時間は23時を過ぎ。


雪もある程度積もっていました。


雪は音を消す性質があります。


車もほとんど走ってないので、余計に "音" はありません。


すごく静かでした。




当時、お店の前(歩道)にはアウトドアで使用する


4人用のテーブルがありました。


また、雰囲気を楽しんでもらえるように、


その中心には灯油で燃えるランプを置いていました。


ゆらゆらと燃える紅い火は、


どんなに飾りたてたイルミネーションにもひけを取らない


温かい光を放っていました。





そして当然ながら、


雪はそのテーブルの上に積もってゆきます。


積もりだしたら早いもので1時間もすれば


10cmは超えていました。


その雪は、


ランプだけを避けて積もります。


やがて、ランプの火は、


積もった雪に隠れてしまいました...。




なんとも...叙情的...詩的な光景...。







ここは市街地なのか?

と疑ってしまいそうなほど静か。





店内はというと、


気温よりも寒い売上に生気のないマスターE...。






忘れようにも忘れられないシーンです。



















するとそこに一組の学生カップルが通りがかります。


歩道は雪が積もり歩きにくく、


ゆっくりと歩いてきます。




言うまでもないですが、


お客様ではありませんっ!




そしてテーブルの横に差し掛かった時。


カップルさんはランプの火をしばし見つめて "いい雰囲気" ...。



とっ、次の瞬間!



「キャーッ!」

「アハハッ!」

「イヤァもうっ!」

「あーっ、アハハハッ!」

とっ、テーブルの雪を集めて雪合戦!







カップルさんの...



2人の世界は...




まさに映画のシーンそのものっ!!!!








その僅か数メートルの位置。


店の中には...



氷のように冷え切った心のマスターE!!!!


























































惨(ムゴ)い...

惨過ぎる〜っ!!!!















あまりの幸せ度数の隔たりに、



その場から目を逸らしていました...。



不幸な時は、



他人の幸せがまぶしくて耐えられないものですねぇ...。



なんて...ね...。








その約1時間後、


やっと一人のお客さんが来ました。


常連さんの若い男性。


ちょっとした知り合いグループの一人で、


まっちゃんとも冗談が飛ばせる間柄。




こんな日に来てくれるなんて嬉しいですね〜。



そこへたまたま、まっちゃんも登場!












まっちゃん...


テーブルに積もった雪を見てご満悦。


呼びかけるまっちゃん。


店にいた常連さんがそれを聞いて外に出ます。





マスターEといえば...


『たこ味焼』を調理(焼き)中。




すると外から、

「キャーッ!」

「イヤァ!」

と、



雪合戦...。
















「...。」













アレか?


アレなんか?



オドレらもアレなんかいーっ!!!!