車買うぞーっ！(学生時代)

学生の頃。

マスターＥは原付スクーターで通学していました。

自転車を与えられた子供が、

その行動範囲を大きく拡げることになります。

がっ、

原付を得た学生はその比ではなく、

「これで何処えでも行けるんじゃないか！」

と錯覚してしまうほど、

大きなアイテムを手にした気分でした。

実際、その燃料費は学生にとっても安いものです。

電車代を払うのもアホらしく思えるくらいです。

事実、マスターＥも大学のある町にアパートを借りるまでは、

実家から大学まで、

１時間３０分近い時間をかけて通学したことも

決して珍しくありませんでした。

まだあの頃は、

原付はヘルメットの着用は義務化されていなく、

今考えると、怖いものですね〜っ。

アパートを借りてからというもの、

原付依存度は益々おおきくなりました。

学校はもちろん、

バイトもサークル活動も、

移動手段は、何でも原付でした。

ところで、

大学からアパートまでの距離は、

だいたい２ｋｍ程度。

原付ならば快適な距離です。

田舎町なので信号も少なく。

車も少ない。

その上、小さな裏道もスイスイ。

学校への道に、

なんら障害はありませんでした。

でも、帰りはちょっと事情が違います。

それは...

彼女の存在

遠方から電車を利用している彼女と学校で会った後は、

２人仲良く帰ります。

でも、彼女は自転車すらありません。

サークルや学校行事があるのなら別として、

街中を移動するとなれば...

やっぱり２人乗りしかありません！

まあ、恥ずかしながら...

しょっちゅうそうしていました！

若かったもんですからっ!!!!

ただ、当然ながら、

やっぱり警官に見つかることもあります。

パトカーから降りてきた警官は当然。

青キップ出してきますが、

なぜかそこには何も記入されません。

っていうか...

書けない状況になるのです。

それはどうしてかというと...

彼女が泣いちゃうからでしゅ〜っ!!!!

マスターＥの彼女は、

• 化粧はほとんどなし
• 愛嬌のある子供っぽい顔
• スレてない
• 大人しいタイプ

そんな彼女が、

私のせいでごめんなさい...
エ〜ン、エ〜ンッ...。

っと...

ホンマの自然体で泣いちゃうのです...。

そうなると...さすがに...おまわりさん...

キップ切れまっへんっ!!!!

３度くらいありましたけど、

全部、

セーフッ!!!!

すべて警告のみでカタがつきました。

純朴な女の子の涙は...

エグイ程の
"ウェポン"

でありました。

『最終兵器彼女』

ってアニメがありましたけど...

違う見方をすれば、

マスターＥの彼女もそうだったかもしれません。

まあ、それに、マスターＥも、

好青年タイプでしたからっ...。
ねっ!!!!

(言ったもん勝ちじゃーっ!!!!文句あるきゃーっ！)

おまわりさんも、

許し易かったんとちゃいますかね〜っ！

しかし...

結局パトカーに見つかったのが３回。

ほぼ毎日のように２人乗りしてたのは周知の事実です。

反省してませんね〜っ!!!!!

あんなに純粋な涙を流しているのに...

繰り返してたんですね〜っ!!!!

でも、見つかったら...

泣けるんですね〜っ!!!!

おそろしや〜っ...。

つづく...