BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

まっちゃんの腕時計

昨日は木曜日。

縁蛸の定休日でした。



普段は自宅にいない場合は

ほとんどの時間を店の中で過ごします。

また、携帯電話を持っているため、

腕時計をすることはまずありません。



でも、いつだったかな?

一年半まえくらいかな?

滅多に開けない引き出しの中から

その昔愛用していた腕時計を見つけました...。


その腕時計。

もう12〜3年前のもの。

サラリーマン時代。

広島にいた頃のものです。

実はまっちゃんに買ってもらったもの。



何だったんだろう...?

とにかくプレゼントとしてもらったものです。

決して上等なものでもなく、

大きなディスカウントストアで見つけて気に入ったものでした。



マリンスポーツをする訳でもないのに、

10気圧防水。

「釣りに行っても大丈夫かな!」

なんて気持ちがあったのでしょう。



それからというもの、

特にフォーマルな席以外の場所では、

ずぅ〜っとその時計を身につけていました。

ちょっと変ですが、

時間が把握できないと不安になる性質だったので、

寝るときも...

入浴中も...

ほぼ24時間身に着けていました。

しかし、店を始めてからというもの、

その存在を忘れていましたね〜っ。



樹脂製だったベルトは2度切れて、

それでも大事にしていた、

あんなにお気に入りの腕時計なのに...。

引き出しの中に見つけたときは、

止まっていました...。

なんか私...

それを見て...

寂しい気持ちに襲われてしまいました...。

そう言えば、前に電池交換したのは、

出張で東京に行った時だったかな?

秋葉原の時計屋で交換した記憶があります。



とにかくもう一度

『生き返らせたい!』

と思ったので、

早速次の休みの日に、

近所の時計屋さんに持って行きました。



熟年のご夫婦が経営しておられるその時計屋さん、

ご主人が慣れた手つきで作業を進めます。

がっ、

動きません...

私が残念な顔をしているとそのご主人...。

電池が接触している部分を小さな道具で磨いたり、

ホコリを丁寧に取り除いたりしてくれます。

とても熱心に作業をしてくれました。



それから30分くらい経ったでしょうか。

時計が動き始めたのです。

作業を傍で見ていた奥さんは

私の顔を見てニッコリ微笑みました。

うれしかったです。

気持ちよくて、うれしかった...。



するとご主人さん。

「まだまだ元気ですよ。大事にしてやってください。」

別に『感動』とか『泣かせる』とか、

そんな話じゃありません。

心地のよい時間だったのです...。



ホントに良いご商売を続けてこられたんだな〜っ。

っと、素直に感じましたね...。

見習わねばいけませんね。

全然その域には達していませんが...。

というか、真反対の人間性かも知れない...。



とにかく!

今もその腕時計は何事もなかったように、

しっかり動いています。

こうなれば一生物かな!

って思いますね〜っ。



平井堅が『おじいさんの古時計』なら、

私は『まっちゃんの腕時計』

といったところです...。







【こんな日記の時もあっていいでしょ!】