BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

非情の男

もう何年前かな?


多分、8・9年前のこと。


毎年この季節がくると、まっちゃんが


「花火見に行きたい!」


と言い出す。




確かに花火は綺麗なんだけど、


どーしても行き帰りの混雑、人の多さに


うんざりする...



だから正直気がすすまないけど、たまには...



「そうしよっか!」


と思い、見に行くことにした。




当時は大阪に住んでいたのだけど、


まっちゃんのリサーチで、


琵琶湖に決まった。



せっかくだからと言うことで、有料席を購入。



つまり、行きは場所や席の取り合いをする必要がなく、



それはそれで、やや満足!



大人の経済力を行使した訳じゃ!!!!



当時は自由な金が...


結構あったのじゃーっ!!!!





やがて陽は暮れ、花火が始まろうとした頃。


心配していた事態が...


現実になってしまった...。



そう、


雨である。




でも幸いまだ、花火開始までは若干時間があった。


大きめの傘を差し、パイプ椅子に座っていたまっちゃんも少し曇り顔。


私は何の根拠もないまま、


「うん。コレはすぐ止むよ!」


と自信を持って宣言!



するとまっちゃん...


「そうやね。そうやね。」


とにっこり笑って答える...。


そういうところがまっちゃんのいい所だ!




するとどうだろう。


本当に止んでくれた...。


祈りが通じたとは全く思っていないが...。


いや...やっぱりそういうことにしておこう...。









どーん!









あっ!






始まった...。








やっぱり綺麗だな〜っ。








少しだけ音が遅く来る...。







空間が揺れる...。







これこそ花火のライブだ!






来てよかったかも...!












あれっ!



ポッポッポッ

雨がまた降ってきた...。















有料席はパイプ椅子を並べてある状態。



20席くらいの横列。


それが縦には8〜10列くらい。



まっちゃんと私の席はほぼ真ん中くらい。



前と後ろあんまりスペースがない。







ほとんどの人が傘を差す。


前に座っていた家族連れが傘を差す。


仕方なく私たちも傘を差す。


花火は続いている。





さすがに前に傘があると...。


鬱陶しい...。




花火が台無しである!





しかし、またまた、


その日の天気は気まぐれで、


すぐに小降りになった。





私は傘をたたんだ。





別に高級衣装を着ている訳でなし、


暑い夏のことだしね...。



他の人達もほとんどそうしてる。







でも...


でも...


で〜も〜...




前の家族連れ...




傘差したまんま!!!!







「・・・・・・・・・・・・・・・。」






何さらしてけっかんねん!
わりゃーっ!!!!



周りを...




見んかい!コルァーッ!!!!





と言いたくなる衝動を抑えつつ、




どうしてやろうか?

と心中で策を練る...



私がそこにいました...。







長くなりそうなので、つづく...