大河ドラマ
年齢が上るにつれてNHKの番組が面白く感じるようになってきた。
これは私だけの感覚ではなく、どうやらそう思っている人は少なくないらしい。
もちろん全ての番組というわけではなく、
絶対見たくない
番組も多々ある。
そしてここ数年、情けなく感じているのが、
である。
言わずとも、同じご意見の方も多いかと思うが、最近の大河ドラマは
- ジャニーズや吉本のタレントを多用しすぎる
- 時代考証の認識が甘い
- 主人公を引き立たせるために、明らかに不自然な設定を設けている
などなど、歴史好きの人からすると容認できない部分が多い。
例えば前々回の『新撰組』においては、
主人公の近藤勇は、会津藩主松平容保公から気に入られ、家老を含めた家来集を差し置き、よき相談相手となり、そして直々に
「お前だけが頼みじゃ!」
なんて台詞が発せられていた…。
こんなこと…当時の武家社会の常識から考えて
絶対ありえない!!!!
本来なら近藤ごとき田舎農民出身の者は、会津公に『お目通り』すら許される身分ではない。
いかに幕末は徳川家の力が衰えていたとはいえ、藩主の身分は絶大なものであった。
同じ会津藩の武士であっても、下級武士などは藩主である松平容保には話すことはもちろん、謁見することすら認められるものではないのだ。
また、やたらとジャニーズや吉本のタレントを多用しすぎるのはやっぱり素直に受け入れられない。
もちろん、役にイメージが会えば文句は無いが、それでも若い世代の視聴者を獲得するためだけにキャスティングされているのがミエミエである。
売れてはいないものの、実力ある役者はたくさん居る。
そういう人を採用し、充実した内容にすることで視聴率を上げる努力をしてこそ、プロの仕事と言えるのではないだろうか。
大河ドラマは、一定以上の
『常識』や『プライド』を貫いて欲しいものです。
歴史好きの私の主張です。