BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

「いかがでした?」

マスターEがまだ20代で、



博多に住んでいたころのこと。












やや郊外の住宅街の目立たないところに、




御贔屓の店がありました。











フランス料理店ですが、




まったく気取ったところがなく。




価格も手ごろでした。











やや年配の女性が一人、



店内を仕切ります。



"麗人" と言っていいようなシャンとした上品な方。









もちろん店は小さく、




4人用テーブルが3〜4卓程度。




床は赤レンガでした。














仕事帰りや休日のランチで、



2か月に1度くらいのペースで行きました。











落ち着いた居心地のいい店内。



気軽で楽しい食事でした。





































そして...

































デザートが終わり、





コーヒー もしくは お茶。














そのくらいのタイミングで、




シェフがお出ましっ!












笑顔満面のやはりやや年配の男性。




「今日のメイン、子羊のグリルが私の自慢メニューです。」

「いかがでしたでしょうか?」













恥ずかしながら、



他でフランス料理なんてコースで食べた経験がない。








だから比べられない。








確かに美味しいんだけど...








正直、そんなにわからない。























でも...



当然...

















「すごく美味しかったですっ!!!!」




















っと、答えるのが普通。














まあ、言わされてるようなものだけど...










気分は悪くない。
















いや、反対に気分がいいくらい。










































それから約18年が経ちました。






















種類も格も違うとは言え、







マスターEも料理を作って出す立場。

















答えを無理やり言わせているようなものですが...




















「いかがでした?」


























なんて聞いてしまうことがある。


































一般的に善良な市民であるお客様なら、










「美味しかったですっ!」










っと答えてくれる。


























言わせてるようなものの...

















それで満足するマスターE。





























完全にナルシストの類です。































でも...




思います...。



























お客様が本当はどう思っているかはわからないものの、










お客さんに対し、



恥ずかしくないよう、



ちゃんと調理したという気持ちでないと...









































































































そういうことは聞かないものです...。


















































だから...






そういう部分では...















ちょっと自分をほめてもいのかな?
















なんて思ったりします...。