BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

奇跡の生還

マスターEがまだ20代中ごろのこと。


まだ、まっちゃんとも知り合っていない頃。










ある女の子とデートしていた時のこと。








神戸の南京町で食事を済ませ、



その後辿り着いたのは...




メリケンパーク


時間は8時くらい。













そこは恋人達が集う場所









まあ、たまに男ふたりってのもいますが...。



































マスターEとその女の子は...





結構イイ感じ...


結局付き合わなかったものの、




何度かデートしました...。


























しばらく夜の海風にあたり、



船の明かりを眺めた後...。








『そろそろ帰ろうか』と思い、




駐車場の向かって歩き出しました。























その時、



なにがきっかけだったのかは忘れましたが、






ふざけながら追いかけっこ



女の子はマスターEを追っかけます...。























「もうっ...待って...。」


「ハハハッ!」


「もう...マスターEさんって...。」













もう...




結構ベタな状況ですっ!!!!



























マスターEも...









青春してましたなぁ〜っ!!!!






























ただ、その追いかけっこ...。




ちょっと変わったところが一つありました。











それは...












マスターEが...














後ろ向きに走っていた









というところですっ!































自分で言うのもなんですが、




身体能力には自信があったマスターE。














非体育会系の女の子なら、



後ろ向きで走って、



ちょうどいいくらいのスピードが出ました。































しかし...







あることに気がつきました。
























































































後ろ向きに走っているうちに...





だんだんスピードが増し...














止まれなくなってしまったことにぃーっ!!!!































皆さん知らんでしょうけど...
(当たり前ですが)













後ろ向きに走ってると、



身体(足)の構造上、









踏ん張れまっせんっ!!!!













だから一定のスピード以上になれば...




















止まれないんですうぃ〜っ!!!!











































頭の中真っ白けです...。






























だって...



























メッチャ怖いんですよぉ〜っ!!!!















ホンマに...





ホンマに...

















ホンマに怖いんじゃぁ〜っ!!!!


























































がっ!














必死に冷静に考えます...。

















とりあえず他人にぶつからないように後ろを何度も振り返りつつ...



















とにかく考えます...。















































「...。」


































でも答えは...












一つしかありません...。


























できるだけダメージを少なく...







コケることっ!!!!



















具体的に言えば、











後頭部を守りながらコケるっ!!!!


















そのテクニックが...










求められているわけですっ!!!!


































せやけど...











『後ろ向きに走ってて止まれない時のコケ方』










なんて...



















日常生活にそんなマニュアルが...














あるわけないですやんかーっ!!!!









































でもそこは石のタイルが張られた公園。











マジでヘタにコケたら...















悲惨な事故になりかねません...。

ホントに冗談じゃないです...。




























一生懸命、高校生時代に習った柔道の、






後ろ受身




を思い出します。




















でも...






こんな状況でも通用するんやろか...。























しかし、もう考えている時間的余裕がありません。






覚悟を決めるしかありませんっ!!!!



































マスターE...














膝を曲げ


腰を落とし


首を前方に倒し


背中を丸め

  
両腕を『八の字』に広げ








大地にランディング(着地)しましたーっ!!!!



























ぐるんっぐるんっぐるりんこっ...






















女の子が見た限りでは、












3回転したそうですっ!!!!
































「...。」

































セーフッ!!!!










無傷でしたぁーっ!!!!


























マスターE...








奇跡のソフトランディングですぅ〜っ!!!!


































でも...













周囲の目がすべてマスターEに集中します。










しかもとても、







『冷ややかな眼』


と...


『見下げた眼』













無理もありません...。













恋人達の静かな公園に、









マスターEと一緒にいた女の子の、















悲鳴が響き渡ったのですからっ!!!!






































奇跡の生還をはたしたマスターEですが、





その喜びをかみしめる事も許されず...










そそくさとその場から去ります...。





















女の子も相当恥ずかしかったでしょう...。






















しばらく目を合わせてくれませんでした...。
































あっ!!!!






ひょっとしてその事件がなかったら...















付き合ってたかもしれませんねぇ〜っ!!!!