BROGLD MASTER 伊勢屋の非大人的アレコレ

おそらく、読んだ人の役には立たない内容ばかりです。

管理者の倫理

マスターE、30代前半の頃のこと。


舞台は広島の市内の中規模工場。



自動車メーカー、マツダの下請け。



数百人が働いていたと思われる。












マスターEはその頃、


ある機械メーカーの営業さん。






その工場から納入した機械の状態を


チェックして欲しいという依頼で足を運びました。






機械とは、


簡易水道設備













一般的に、


ちょっと不便な場所にある工場では、


井戸を掘り、


その水を飲用や他の目的に使用することが多いのです。





しかし当然、


保健所に届け、


水質検査をし、


その井戸水に合わせた



ろ過や薬品処理をします。







まあ、そのほとんどが、


『次亜塩素酸ソーダ』という、


殺菌(滅菌)用薬品を混ぜるというもの。





機械設備の役割は、


井戸水一定量に対し、


点滴のようにその薬品を注入することです。































でっ!

















基本的には一ヶ月に一度は点検するべきその設備。



なんですがっ!!!!

(だって...飲み水に関係することですからね)









その工場の管理責任者...










1年以上放ったらかしっ!!!!



























「めっちゃイイカゲンな...。」






と思いつつ、



設備を見ると...







まったく機能してまっせんっ!!!!





それに...









貯蔵されている薬品も...





変質していましたっ!!!!



















確定はできませんが、



用を足さない状態になってからは、



少なくとも半年は経過していたと思われますっ!!!!




































つまり...







































その工場の従業員は、


雑菌の入った可能性のある水を、

半年以上飲んでいたことになりますっ!!!!


例えば、『O-157』のような菌が入っていたかも知れないということです。






















マスターEはすぐさま、


その責任者に伝えます。









「修理するのに部品が必要です。

早くても3〜4日かかりますので、その間、従業員の皆さんには水を飲まないように通達しておいてください。」












すると、その責任者...


何と言ったと思います?













「あの〜、すいませんが...他の社員には言わないでいてもらえませんか。


とりあえず今まで何も問題は無かった訳だし...。」


























「...。」




































つまり...










その責任者は何が言いたかったのかと言うと...




















『飲料水の安全を確保できなかった状態を半年以上放置していた』


という事実がバレると、


責任者として非常に...




立場が悪いっ!!!!








半年以上何も事件が無かったから、



あと3〜4日くらい大丈夫でしょ!



だから内緒のうちに修理を済ませて、





『自分(責任者)には何の落ち度もないですよっ!』







という状態に...





しておきたい訳ですっ!!!!

























もし...もし仮に、


その3〜4日の間に水質に問題が生じ、




従業員の健康に被害があったら...




とは考えないわけです...。















そりゃあ、普通に考えれば問題ないでしょうけど...






















ひどい話ですわっ!!!!

























せやけど...そんな話し...。





世の中にはいっぱいあるのも、







事実ですねぇ〜っ...。